治療内容や用いる薬剤について

治療法は日々進化している

AGA治療にはいくつかの種類があります。植毛などの「外科的治療法」、該当箇所に薬を塗る「外用療法」、薬を服用する「内服療法」が代表的な治療法です。薬剤を用いた治療法については、若年層のAGA治療において大きな効果を発揮します。また、薬剤を使うだけではなく、生活習慣の見直しを並行して行うことでより高い効果が期待できます。
近年は、東洋医学と組み合わせたAGA治療も行われています。マッサージや指圧、鍼灸などの療法を用いて脳や神経を活性化し、治癒能力を向上させながら上記のAGA治療を施すことで効率的に治療を進めていく試みです。

ある薬剤の開発がきっかけに

AGA治療が世間に広く認識された背景には、フィナステリドとミノキシジルという薬剤の開発があります。これらの薬剤は、AGA治療の分野において大きな注目を集めました。フィナステリドを主成分とするのはプロペシアという薬剤で、M型脱毛症に大きな効果を発揮します。薄毛の原因となるテストステロンの作用を抑制し、発毛サイクルが正常に働くように促します。ミノキシジルを主成分とする薬剤ではリアップが有名どころで、こちらは主にO型脱毛症に対して用いられます。血行を活発にするため、血行不良が原因の薄毛に対して効果を発揮します。
元々フィナステリドは腺肥大症の治療薬として開発された薬剤で、ミノキシジルは血圧降下剤として開発された薬剤ですが、投薬の結果偶然発毛効果が確認されたことからAGA治療の分野において注目されるようになりました。2000年前後から販売され、今ではAGA治療における代表的な薬剤として知られています。

副作用には注意

プロペシアは性欲減退や精子数の減少などの男性機能低下が副作用として挙げられます。また、医師による処方箋も必要とします。リアップは胸の痛みや動機などが副作用として挙げられます。そのため、心疾患がある人や高血圧の人は注意が必要です。複合型脱毛症の場合、双方の薬剤の使用を検討するかと思いますが、副作用についてもしっかり確認して必要に応じて医師や薬剤師の指示を仰ぐようにしましょう。

近年の研究結果

資生堂が運営している再生医療開発室は大学や病院と連携しながら自家毛髪培養細胞を活用したAGA治療の開発に取り組んでいます。薄毛に悩む男性に対して臨床実験を行い、自家毛髪培養細胞を用いた細胞治療法に安全性と効果が認めらたことが最近明らかになりました。それについて詳しくまとめられたページを以下に紹介するので、興味のある人はぜひご一読ください。